その伍
「背景作成」編
(2010年11月08日)
幸:皆の者、今日は「背景」について解説する。きちんとついてくるようにの!
十:はっけよーい! お相撲するの?
幸:は・い・け・い、じゃ! まったく、毎度毎度よくもまあ。
十:えへへ。
幸:褒めとらんわ!
■アニメ放送への道、その伍「背景作成」編
幸:「背景」とは、その名の通り、キャラクターのバックに描かれる建物や風景のことじゃの。仕事の名称としては「美術」と呼ばれたりもする。背景は背景専門のスタジオが制作することが多いのお。
十:アームスさんとは違うんだぁ。
幸:うむ。「百花繚乱」では東潤一殿を美術監督にスタジオイースター社が担当してくださっておる。
●最初は「美術設定」だって!
幸:背景を描くうえで、最初に行われるのが「美術設定」の作成じゃ。
十:美術の設定?
幸:うむ。「キャラクター設定」と同じく、背景を描くための基本となる設定画じゃの。じゃが、「百花繚乱」はもともと小説が原作じゃから、武應学園塾がどんな学園なのか、柳生道場がどんな道場なのか、といったことが絵としてはあまり明確になっておらぬ。そこで、ほぼゼロから「百花繚乱」の世界を描き出さねばならん。
十:うわぁ、すっごく大変…なのかな??
幸:当たり前じゃ! 道場一つ取ったって、道場の門、玄関、道場、廊下、庭、寝室、離れ、台所、厠にお風呂、犬小屋…どれだけあると思っておる! 特に、今回はいわゆる“戦国時代”や“江戸時代”、“現代”とも違う世界観じゃから、その苦労は並大抵のものじゃなかったそうじゃ。そして、出来上がったのが、これじゃ。
十:あ、十兵衛がいる!
幸:大きさの対比じゃな。「十兵衛はこれくらいの大きさです」という説明じゃ。他にも方角が書いてあったり、建物の説明が書いてあったりしておる。方角が書いてあると、太陽の方向などもハッキリしてくるわけじゃ。
十:いっぱい、い~っぱい描かないとダメなんだね。
幸:うむ。そして、「美術設定」が完成すると、次に背景の彩色の方向性を統一するための「美術ボード」が作られる。
■次回予告、“撮影”編
幸:まったく、次回の撮影編も思いやられるのお…。十兵衛! お主、失礼のないようにの!
十:うん。十兵衛、ちゃんと撮影してもらえるように、“ぽぉず”を練習してくる!
幸:…。
次回、「撮影編」に続く
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