查看: 16507|回复: 46
上一主题 下一主题 跳转到指定楼层

机动战士高达UC演讲稿(2)

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

发帖: 6223
SOS币: 2512
社团: ☆永恒の枫酱亲亲团☆
注册: 2009-02-12
访问: 2013-03-28

楼主
发表于 2009/05/15 | 编辑

猜你喜欢: 高达演讲稿


ジオン・ズム・ダイクン『新人類たちへ』

 宇宙という新しい環境は、人に新たな変革を要求するだろう。第一の人類のルネッサンスを猿から人への変革であるとすると、第二のルネッサンスを封建から中世の文明を得た人類、そして、第三のルネッサンスとして宇宙を得た新しい人(ニュータイプ)。
 それは、より広大な時空をも一つの認識域の中に捉え、それによって一つ一つの事々へのより深い洞察力とより優しさを持った人ということである。なぜならば、かつて人は移動し得る距離の中で国家(部族)を語り、次に乗り物による拡大した移動力によって国家という認識を越えたよりグローバルな世界観を得て宇宙へ進出した。
 そして、新しい人類(ニュータイプ)は地球を離れ、地球を含む広大な空域を生活の場として認識する。その度に人は己の欲望と叡智を拡大し磨いたと信じよう。その人が、大地を翔んだのである。その翔んだ人々の思考と認識力は、巨大な空間を己の生活空間として認識することを欲望して、かつて利用することのなかった大脳を働かせたとき、人はより高度に、より深く、より慈愛に満ちた精神を得ることが出来るだろう。
 過去、人は己の持つ大脳細胞の半分の機能も使うことなく歴史を重ねたのである。その一人一人が眠っている大脳細胞を目覚めさせたとき、人は変わろう。
 宇宙! その大地を離れた新しい環境こそ、過去に眠っていた人の考える力を目覚めさせるのだ。神が……神が有史以前から必要以上の大脳を人に与えたのはなぜか?
過去の環境の中で人が生きてゆく上では、人は己の大脳の三分の一の機能を使えばよかったのである。そして、残りは、人がより人として生きるべき巨大な空域で、時空で生きてゆくときのために神があらかじめ用意されていた部分なのではないだろうか?
 潜在能力という曖昧な人の力のあり方の中に、人は、現在考えられている以上の力を発揮できる部分があるのだ。宇宙の民よ。今こそ、己の眠れる力を宇宙という環境の中で目覚めさせよ。その時に、人は革新する! 真の人のルネッサンスがあるのかもしれぬのだ! その時こそ、人は、広大な空間も、越えることが出来ないと信じられた時間をも超えることが出来るのではないだろうか?
 夢ではないのだ! この宇宙という広大無辺な時空を生活の場としようと欲した時、人は時空を乗り越える力を自らが持たなければ生きられぬのだ!

ジオン・ズム・ダイクン『コントリズム』

 地球に居残る人々が、天を見上げて、天にある人の支配を成さんとするのは笑止である。宇宙移民者たちは余剰人口者として宇宙に追いやられたとするのが真実である。しかし、星々を身の周囲に置き、星々と共に寝食を共にした我々は、人として新しく生まれ変わりつつあることを自覚せずに入られない。
 エネルギーは、太陽が燃え尽きる五十億年先まで得ることができ、宇宙の空域は無限といえる。残るは、我々の認識力を拡大して、この広大無辺といえる宇宙を生活のための場所と思考すれば良いだけである。あの星々たちも、我々が生きてゆくために存在するものと考えられぬのだろうか? 神のあらせられる聖域と考えられるのは誤りであろう。
 我々は今や、宇宙の民としてこの厳しい環境の中で闘い抜き、世代を重ねてきた。そして、かつて人の歴史を築き上げてきた地球を見上げ、見下ろして思うことは何であろう?
 そう! あの緑なす地球、青く輝く地球こそ我々人類の発祥の星として永遠に守り続けなければならぬ聖地なのだ。一部のエリート意識に固まった人々の生活の場として残されたものではない。特権階級の象徴の場として汚されてはならない。これこそ、我々が宇宙の民として拡大した意識の力が判断させることなのである。
 が、地球から離れることのなかった人は、未だ大地を己の生きる場として存在するものと信じている。そして、汚し続けている。しかしその時代は終わったのである。
 地球こそ人類発祥の地、聖域としておかねばならぬ。一部の特権階級の持ち物ではない!
 しかるに、大地の人々は、天をあおいで人類全体を管理運営しようとする。それが人類を永遠に繁栄させるものではないことは自明であろう。
 サイドの自治権、コロニーの主権を持つことは、地球に存在する主権に拮抗させんがためのものではない。人類が一人残らず宇宙に翔び、地球圏そのものの主権をサイドの連合におき、地球を人類全体の聖地として守るべきなのだ。そのためのコロニーの拡大は容易である。
 かつて、キリスト者たちがその宗教の発祥の地をめぐって血なまぐさい争いを演じた歴史があるが、我々はその過ちを犯してならぬのである。

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

1楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
ジオンの独立宣言

 宇宙で暮らせるようになったわれわれは、人の革新の道をあゆんでいるニュータイプである。われわれ移民者は、政治的にも経済的にも、規制をうけるいわれはないはずなのに、地球連邦*は、宇宙移民を行う経済基盤をすべて大衆からすいあげ、かつ、スペースコロニーを維持するための税金も大衆からとりたてる。それらの収益が一部、現代のシステムを維持するために投資されているのは、これは正しい。しかし、特殊法人にまわされた収益金は、どこへいったのか!? その回答は未来永劫ないであろう。それが組織というものだ。ありていにいえば、官僚という機構はそのように作動する。
 われわれは地球とコロニーの往来を自由にできる技術があっても、執行の許諾権は連邦*が私しているのだ。それもまた現代のエスタブリッシュメントに吸収される。これこそ宇宙以上に無尽蔵な底なし沼であるといっていいだろう。
 現代資本主義は、コロニーに億万といる人口を、企業体を存続させるための消費集団と見なすのである。宇宙移民にさせられてしまったわれわれは、地球からスペースコロニーにたどりつくまでの費用を、三世代にわたるローンという形で支払わなければならず、それを完済しなければ、地球への再訪も許可されていない。これは、移民者が、宇宙移民を決定したシステムを存続するために収奪される存在であって、命あるものの扱いをうけていないことに意味する。
 サイド3は、地球から見れば月の裏側にあるもっとも遠いサイドである。ここで世代を重ねたわれわれは、新たな体制を自らの手で獲得しなければ、命をもたされた動物にもなれない。われわれは、連邦*とそれに関与する組織の利益のために生きることではなく、あたらしい種として、主権を獲得するニュータイプにならなければならない。

---------------------------------------------------------------------------------------------
ジオン・ズム・ダイクンの論文

 なぜ人類が、宇宙開発に手をつけたかといえば、それは、人が、生きてゆく必然の結果であるとしか言いようがない。
 人は、本来、自然と同居する動物であった。
科学技術の発達によって自然を変革し、支配した人類は、人類全体の歴史の中でもきわめて短い時間でしかない。
 それ故、自然と同居している間に培われた本能が、人に宇宙開発を行わせた。
 しかし、人特有の高いインテリジェンスは、人間から隔離する方法を身につけ、それが社会全体をも支配、構成していった。
 旧世紀末葉までは、地球上の後進国は、自然に左右される社会構造を持っていたが、それも解消されるにつれて、自然はレジャーの対象以外のなにものでもなくなった。
 これは、人類と自然を考える上で、異常なことといえる。
 その上、後進国がなくなった時から、旧二十世紀の都市が抱えたと同じレベルの汚染と窮乏と混乱を、地球全体が抱えるようになった。
 さらに、問題なのは、それらの文化を支える技術が高まれば高まるほど、人は、スペシャリスト化の道を歩み、一個の人は氾的に能力を開花させることがなくなったことである。
 その歪みを埋めるために、新種の宗教が増え、その啓蒙運動は盛んとなった。
 が、それらの人々も運動もまた狭隘なスペシャリスト化現象でしかなく、原始宗教が示したような自然全体の中の人というありようを示唆することはなかった。
 スペシャリスト化の弊害は、自然と調和して暮らすというのではなく、たった1つの個人の主義を押し通すための論拠を与えるだけであったりした。
 十九世紀までの文化は、たえず自然との格闘と疾病と王権に代表される専制主義との戦いであった。
 それは、人そのものにも自浄作用を強要した。
 それが、人を地球に対して横暴である形を回避させてきた。
 病から逃れられれば、それで、人生を良しとする謙虚さが人にはあった。
 戦禍という人災であってさえ、自然の暴力に似た対処の仕方をして、人は命を長らえさせるしかなかったのである。
 しかし、近代は、国家の戦争による犠牲でさえも、賠償を要求する大衆を抱えている。それは、一見、この権利を国家の同等のレベルにまで高めた。
 が、これもまた、このスペシャリスト化である。
 国家が、構成員として個を国家そのものと同じに置くことは断じてないはずなのに、個人は主権をうたい、国家をも潰そうと意思する。
 そして、そのような個の集団が国家を運営すれば、氾的恣意を象徴する国家運営などは、絶望的である。
 かつて、自然と対決していた人は、個の主権を全面に立て暮らしてはいなかった。
 自然から隔離された社会構造を手に入れ、その社会構造を左右する力を手に入れた時から、人は、己の自意識を振りかざすケースが多くなりすぎたのだ。
 そのことによって、人は、人に対して疲れ、人に対してその暮らしを保証することのみ興味と価値を見いだしすぎて、本来の自然との暮らしを忘れたのである。
 その人の意思の在り方が、地球の破壊に繋がる原因を作っていった。
 しかし、人は、まだ自然を忘れるところまで堕落してはいなかった。
 人を生み出した自然は、途方もなく巨大である。
 その巨大な存在に対さなければ、人は、存続し得ないのではないのかという人の本能が、人を宇宙に向かわせたのだ。
 別の言い方をすれば、人が、己の都合で作った社会構造から生まれる願望、自己保存の欲望などを忘れさせるための機能を、人の生理は持っているのである。
 それを忘れれば、人は、滅亡する。
 人が、直感的に持つその洞察は正しい。
 それ故に、これを本能と言うのである。
 その本能を実現させたのが、宇宙開発である。
 宇宙開発の意思が確認され、人が宇宙に移民できるようになったのは、人を苛酷な自然に置いておくという自然界の処遇の一端でしかない。
 この苛酷な自然に生きる必然を背負わされた人は、社会構造が生み出している些末な自己保全論に身を託している暇はない。
 たとえば、公園の池に柵がなかったために自分の子供が死んだ場合、その死因の責任の一端は公園の管理者である市町村にある、と主張するような暇がないのが宇宙なのである。
 それは、人にとって苛酷である。
 が、苛酷であるが故に、人の都合の論理を唱え、聞く暇はない。
 少なくとも、市町村を避難しようとする思考は、狭隘ではなかったか? と自省させることはできる。
 宇宙は苛酷であるが、人が暮らせるようになった。
 なぜか?
 もともと、宇宙は、人が暮らしてゆけるスペースであったからに他ならない。
 むろん、多少の技術的な手段を駆使しなければならない環境ではあったが、その技術を手に入れることができれば、暮らせる空間であったのだ。
 でなければ、宇宙は、もともと人が住めないような物質で埋めつくされていたのではないのだろうか?
 では、なぜ、宇宙は地球よりも苛酷な環境なのだろう?
 地球上での人のインテリジェンスが高まったとき、そのインテリジェンスは独善的であろう。
 独善的でなければ、狭隘であろう。
 その人のインテリジェンスを飲み込む空間として用意されていたのが、宇宙であると考えるのは容易である。
 コロニーの事故に対して、スペース公社の責任賠償は存在するものの、それが行使されるより先に、スペースノイド達は環境保全を第一に考え、それを正義とするようになったのは、いま始まったことではない。
 環境が苛酷であるばかりに、人は、一人の主権を認めるよりも先に、あらゆる経済的、物質的なものを環境保全に投入し、その余剰を持って個人の保証に振り向けるという構造をとった。
 生きる環境を保全することが第一であって、生き残った上で、個人の主権を考慮するという構造は、かつて地球上でも、科学文明が進歩していなかった時代の人の思考であった。
 それが、自分たちの目に見えない部分での環境汚染には興味を持たず、いつか、地球を疲弊させていった人に対して、自然が与えた新しい環境である。
 それをもってして、人は再び、動物に近い謙虚さを自然に対して持つことを要求されたのである。
 これが、宇宙開発の意味である。
 技術を駆使した上で、種として謙虚さを人という動物が持つ機会を与えたのが、宇宙である。
 しかし、現実は、まだその認識はなく、ただ、人類の技術力の勝利として受け取っている風潮が強い。
 これでは、なぜ、宇宙開発かというテーゼに、人は答えられない。

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

2楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
レビル演説

 地球連邦に生き残った国民全てに、私は訴えたい。ジオンには、すでに兵はない! 艦もなければ、武器、弾薬もない! なのになぜそのジオンに降伏しなければならないのか! 国民よ! 討つべきは、連邦の軟弱な*高官である。絶対民主主義の名の下に隠れ、何一つ決定することのできない高官に、連邦の生き残った一人一人の意志を託すわけにはいかない!
 ジオン公国のデギン・ソド・ザビが、公国の実権を握った時に語った傲慢不遜な言葉を思い起こすがいい!
 ジオンの民は選ばれた民である、とデギンは言った。地球連邦の民は、旧来の因習にとりつかれて、宇宙圏を生活の場として始めた人類の意識が拡大しつつあるのに気づかぬ古き人々であるという。その古き人々の連邦に、ジオンの国民が従ういわれはないと言う! 地球型官僚の堕落は、たしかにデギンの言う通りではある。連邦軍にあってもそれは事実であろう。しかし、連邦の国民よ。デギン・ザビの語る一面の真理にのみ眼を奪われてはならない。ジオンは地球からもっとも離れたサイドであるが、その彼らが宇宙の深淵を見たなどという戯れ言を誰が信じようか!
 デギン・ザビが、連邦の一部の堕落に事よせて、ジオン公国の正当性を主張するなど、許せるものではない。所詮、ジオンの独裁をたくらむザビ家一統の独善である。百歩引き下がってザビ家のジオン独裁を認めたとしても、なに故に、地球連邦そのものまでがザビ家の前に膝を折らねばならないのか! 地球連邦とは、故人の主権の確立の上に立った*である。人類が有史以来始めて宇宙に進出したのも、地球連邦という人類の英知の結晶たる*があったればこそだろう。しかるに、あのギレン・ザビは言う。討つには地球連邦の軟弱である、と! 討てばよろしい。 軟弱の源を! しかし、四十億の罪なき人々を殺戮したギレン・ザビになにを語る資格があろうか!
 ギレンは言う。自然体系の中、一人、人類のみが強大に増え続けるのは、自然の摂理に対する冒涜である。それを今こそ管理して、自然体系の中の一つの種として生息しなければならないとき、四十億の死は人類の自然に対してなさねばならない贖罪であると。これが、真理か? 一つの種、一つの生命系をその自らの手によって抹殺させるに等しい罪を犯して、ギレンは何を得ようというのか? ……得るものは、ない! 人があって、始めて独裁もふるえようというのに、自ら生命系を断とうとする暴挙には、我々は素朴に理解しかねるのである。
 その男が、またしてもルナツーさえ地球に叩きつけてみせるという。何を根拠にギレンは、それを言うのか? 彼のイデオロギーが絶対真理であるからなのか? 否! 彼の独善でしかない。連邦が軟弱で腐敗堕落しきっているのか? これも、否である。ジオンの脅威に勇敢に戦った善良有能なる国民は、未だ健在である。では、ジオンは、連邦に比べて強大な軍事力があるというのか? これもまた、否である?
 国民諸君! 聞き給え! すでにギレンの言葉は威しにしかすぎない。不肖、私は、幸いにしてジオンに捕らわれ、ジオン本国の実体に触れた。ジオンの国民は疲れきっている。軍事力の増強は、明日すぐに間に合うというものではない。ルナツーを地球へぶつけるなどと、やってもらおうではないか! ギレン・ザビよ!
 ルウム戦役ですでにジオンの兵力は尽きている。一人の兵を育てるのに、何日かかる? ギレンは、知らぬわけではあるまい。そして、地球連邦の国民、一人一人へ私は訴える。もはや、ジオンに兵はいない! そのジオンに跪くいわれはないのだ! 起てよ国民! 今こそ、ジオンをこそ、我らの前に倒すべきである。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
ギレンとデギンの会話

デギン
「しかしなギレン、百万の一般国民を疎開させるということは、これは軍人の無能を示すことだ」
ギレン
「わたくしに面と向かってよくおっしゃる」
デギン
「ギレン、わしとて公王制をひいた男だぞ。貴公の軍政のみを支持する」
ギレン
「御覧を」
デギン
「作戦などいい」
ギレン
「我がジオン本国にとって月とア・バオア・クーは最終防衛線です。それに対して地球連邦軍は三つのコースから侵攻することが考えられます。ここを突破されればジオンは裸同然です。その前にソーラ・システムで侵攻する連邦軍艦隊を討つ。このシステムはコロニーを使える為に金も時間もかからずに我がジオンの……」
デギン
「そこまでして勝ってどうするのだ? ギレン」
ギレン
「サインをいただければ幸いです」
デギン
「やっておって今更」
ギレン
「デギン公王あってのジオン公国ですから」
デギン
「で、どうするつもりか?」
ギレン
「せっかく減った人口です、これ以上増やさずに優良な人種だけを残す、それ以外に人類の永遠の平和は望めません。そして、その為にはザビ家独裁による人類のコントロールしかありません」
デギン
「貴公、知っておるか? アドルフ・ヒットラーを」
ギレン
「ヒットラー? 中世期の人物ですな」
デギン
「ああ。独裁者でな、世界を読みきれなかった男だ。貴公はそのヒットラーの尻尾だな」
ギレン
「わたくしが?」
デギン
「わしはジオンの国民を急ぎまとめる方便として公王制を敷いた。ジオンの理想を実現する為に。しかし」
ギレン
「ヒットラーの尻尾のわたくしが独裁制に持ち込んだ」
デギン
「キシリアとな」
ギレン
「はい。絶対民主制は連邦ごとき軟弱を生むだけです。それでは人類は共食いになります、今度の戦争のように。ま、勝ってみせます。ヒットラーの尻尾の戦いぶり、御覧ください。わたくしはア・バオア・クーで指揮をとります」
デギン
「……ヒットラーは敗北したのだぞ」

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

3楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
バーナード・ワイズマンの遺言(OVA版)

 アル いいかい、よく聞いてくれ。
 この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。このコロニーが核ミサイルの目標になった訳を知る限りしゃべった。もし俺が死んだら、これを警察に届けてくれ。大人が本当だと信じてくれたら、このコロニーは救われると思う。俺が直接警察に自首しようと思ったんだが、なんていうか、そうするのは逃げるみたいに思えて。ここで戦うのを辞めると、自分が自分でなくなるような……。
 連邦が憎いとか、隊長たちの仇を討ちたいとかいうんじゃないんだ。うまく言えないけど、アイツと……ガンダムと戦ってみたくなったんだ。俺が兵士だからなのか理由は自分でもよくわからない。
 アル……俺は多分死ぬだろうが、そのことで連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。彼らだって俺と同じで、自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分のことを責めたりしないでくれ。これは、俺の最後の頼みだ。
 もし運良く生き延びて、戦争が終わったらさ。必ずこのコロニーへ帰ってくるよ。会いに来る! 約束だ!!
 これでお別れだ! じゃあな、アル! 元気で暮らせよ!! クリスによろしくな!!
----------------------------------------------------------------------------------------------
バーナード・ワイズマンの遺言(小説版)

 アル……。よく聞いてくれ。
 おまえがこのビデオを見ている頃、オレは多分、この世にはいないと思う。これは、アル伍長への、最後の命令だ。おまえに渡した包みの中には、オレの証言を収めたテープや、証拠の品が入っている。このコロニーが、核ミサイルの目標になったわけを、オレの知る限り納めた。
 もし、クリスマス作戦が失敗したら、これを、警察か、軍に届けてくれ。オトナが本当だと信じてくれたら、このコロニーは救われると思う。オレからの、クリスマス・プレゼントというわけだ。
 オレが自分で届けようと思ったんだが……悲しいけど、オレはジオン軍人なんだよな。やっぱり“できそこない”を、この手で討ち取ってやりたい。そう思う。別に“できそこない”のパイロットが憎いとか、連邦を倒さなきゃいけないとか、そんなんじゃないんだ。ただ、オレを逃がしてくれた隊長たちに、軍人として、少しでも近づきたいって……。わかってもらえるかな? アル……。
 アル。オレはたぶん死ぬだろうが……そのことで、連邦軍の兵士や、“できそこない”のパイロットを恨んだりしないでくれ。彼等だって、オレと同じで、自分がやらなければいけないことを、やっているだけなんだ。これはオレの、最後の頼みだ……。
 もし、運良く生き延びて、戦争が終わったらさ。必ず、このコロニーに帰ってくるよ。おまえに逢いにくる。約束だ。
 じゃあな、アル。元気で暮らせよ。クリスによろしくな。

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

4楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
校長先生のご挨拶(OVA版)

 長く苦しかった戦争もついに終り、平和の日々が訪れました。
 しかし、このコロニーにも、戦争は深い傷跡を残していきました。私たちは校舎を失っただけでなく、幾人もの親や兄弟や友人を失ったのです。
 この平和はまことに多くの犠牲の上に勝ち取られたものです。キミたちには、その事を忘れないで欲しいと思います。
 そしてキミたちが大人になった時、二度と戦争が起こらぬよう、平和な世界を築くためにも、真剣に努力して欲しいと思います。それが残された者の務めであり義務なのです。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------
校長先生のご挨拶(小説版)

 みなさんも、お父さんやお母さん、テレビのニュースなどで聞いて、知っているとは思いますが、長かった戦争も終わり、やっと、平和な日々が訪れました。
 戦争は、このコロニーにも、深い傷跡を残していきました。みなさんの中にも、両親や兄弟、友達を失った人がいると思います。
 この戦争は、地球連邦*が勝利をおさめましたが、大きな犠牲を払って、本当にわたしたちが勝ち得たものは、この平和なのです。
 わたしたち残された者は、二度と、こんな過ちが繰り返されぬよう、心に銘じ、行動していかねばなりません。
 それこそが、わたしたち残された者が、亡くなった大勢の人達にできる、弔いであり、義務なのです。
 今日のお話は、これで終わりです。

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

5楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
エギーユ・デラーズ演説(OVA版)

 地球連邦軍、並びにジオン公国の戦士に告ぐ。我々はデラーズ・フリート。
 いわゆる、1年戦争と呼ばれた、ジオン独立戦争の終戦協定が偽りの物であることは誰の目にも明らかである。なぜならば、協定はジオン共和国の名を語る売国奴によって結ばれたからだ。我々はいささかも戦いの目的を見失ってはいない。それは間もなく実証されるであろう。
 私は日々思い続けた。スペースノイドの自治権確立を信じ、戦いの業火に焼かれていった者たちのことを。そして今また、あえてその火中に飛び入らんとする若者のことを。
 スペースノイドの心からの希求である自治権要求に対し、連邦はその強大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽をつみとろうとしている意図を証明するに足る事実を私は存じておる。
 見よ! これが我々の戦果だ。このガンダムは核攻撃を目的として開発されたものである。南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を否定できる者がおろうか。
 顧みよ! なぜジオン独立戦争が勃発したのかを。なぜ我らがジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを。
 我々は3年間待った。もはや我が軍団にためらいの吐息を漏らす者はおらん。今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めて地球連邦*に対し宣戦を布告するものである。仮初めの平和へのささやきに惑わされることなく、繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉のために、ジーク・ジオン!
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
エギーユ・デラーズ演説(小説版)

 地球連邦軍、ならびにジオン公国の戦士に告ぐ。我々はデラーズ・フリート。
 いわゆる、1年戦争と呼ばれたジオン独立戦争の終戦協定が、偽りの物であることは、誰の目にも明かである。
 何故なら、それはジオン共和国の名を語る売国奴の手によって結ばれたからだ。我々は、いささかも戦いの目的を見失ってはないない。それはまもなく証明されるであろう!
 私は日々想い続けた。3年前のあの日、宇宙市民(スペースノイド)の自治権確立を信じ、あるいは祖国の行く末を案じ、戦いの業火に焼かれていった憂国の士のことを。
 そして今また、敢えてその火中に飛び入らんとする若者のことを!
 宇宙市民の、心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその強大な軍事力を行使してささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するにたる事実を、私は存じておる!
 見よ、これが我々の戦果だ。このRX-78GP02Aは、核攻撃を目的として開発されたものである。南極条約違反のこの機体が、秘かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を、否定できる者が居ろうか!?
 顧みよ! 何故ジオン独立戦争が勃発したのかを。何故我らが、ジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを! 思い返して欲しい。我らの目的を。我らの理念を。一人一人の胸に刻まれた、その熱い使命を!
 我々は3年間待った。もはや、我ら軍団にためらいの吐息を漏らす者はおらん!
 今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は、改めて地球連邦*に宣戦を布告するものである。
 かりそめの平和への囁きに惑わされることなく、繰り返し、心に聞こえて来る祖国の名誉のために……。
 ジーク・ジオン!
----------------------------------------------------------------------------------------------------
バスク・オム大佐演説

 顧みろ! 今回の事件は、地球圏の静謐を夢想した一部の楽観論者が招いたのだ。
 デラーズフリートの決起などは、その具体的一例に過ぎない!
 また先月の13日、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えたスペースコロニーの落下事故を見るまでもなく、我々の地球は絶えずさまざまな危機に晒されているのだ。
 地球。この宇宙のシンボルをゆるがせにしないために、我々はここに誕生した!
 地球。真の力を再びこの手に取り戻すため、“ティターンズ”は結成されたのだ!

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

6楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
クワトロ・バジーナ演説(TVA版)

 議会の方と、このテレビを見ている連邦国国民の方には、突然の無礼を許していただきたい。
 私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります。話の前に、もう一つ知っておいて貰いたいことがあります。
 私はかつて、シャア・アズナブルという名で、呼ばれたこともある男だ。
 私はこの場を借りて、ジオンの遺志を継ぐ者として語りたい。もちろん、ジオン公国のシャアとしてではなく、ジオン・ダイクンの子としてである。ジオン・ダイクンの遺志はザビ家のような欲望に根ざしたものではない。ジオン・ダイクンがジオン公国をつくったのではない。現在、ティターンズが地球連邦軍を我が物にしている事実は、ザビ家のやり方より悪質であると気付く。
 人が宇宙に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避けるためだ。そして、宇宙に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって、人類そのものの力を身につけたと誤解をして、ザビ家のような勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ。それは不幸だ。もう、その歴史を繰り返してはならない。
 宇宙に出ることによって、人間はその能力を拡げることができると、何故信じられないのか。我々は地球を人の手で汚すなと言っている。ティターンズは、地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしているのだ。
 人は、長い間、この地球という揺りかごの中で戯れてきた。しかし、時はすでに、人類を地球から巣立たせる時が来たのだ。その期に至って、何故、人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ。地球を自然の揺りかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は、水の惑星ではなくなるのだ。
 このダカールさえ、砂漠に飲み込まれようとしている。それほどに地球は疲れ切っている。
 今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば、自分の欲求を果たすためだけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて良いわけがない。
 現にティターンズは、このような時に戦闘を仕掛けてくる。見るがいい、この暴虐な行為を! 彼らはかつての地球連邦軍から膨れ上がり、逆らう者は全てを悪と称しているが、それこそが悪であり、人類を衰退させていると言い切れる。
 テレビをご覧の方々は、お判りになるはずだ。これがティターンズのやり方なのです。我々が、議会を武力で制圧したのも悪いのです。しかし、ティターンズは、この議会に自分たちの味方となる議員がいるにもかかわらず、破壊しようとしている。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
クワトロ・バジーナ演説(小説版)

 私は、元ジオン公国のシャア・アズナブルである。ジオン・ダイクンの子である。そして、今は、エゥーゴとカラバのスタッフである。我々の主張を聞きたいと思っている人々は、地球上にも、宇宙にも多いはずだ。絶対民主政治を標榜する地球連邦*議会ならば、私の発言を止められるはずはない!
 私がこの場を借りて、父、ジオン・ダイクンの意志を継ぐものとして語るのは、地球連邦軍を私物化するティターンズの動きが、現在、極めて横暴になってきたからに他ならない。これはかつてのザビ家である。いや、地球上で始まったこの動きは、ザビ家以上に危険である。
 ティターンズの名を借りて、ジャミトフ・ハイマンが、地球連邦軍を我がものにしようとしている事実は、ザビ家よりも悪質である。
 人が宇宙に出たのは、なぜか、と思い出してもらいたい。地球が人の重みで沈むのを避けるためだったのだ。
 人類が宇宙に生活圏を拡大したことによって、人類そのものが力を身につけたと誤解した。その結果が、ザビ家なのだ。人類の生活圏の拡大が、人類に力をつけたと誤解し、ザビ家のような勢力を認めてしまいたいと思ったのだ。それは、過ちである。この意味は重要である。人類は、もともと、己の中に過ちの根を持っているという証拠である。それは不幸なことだ、と認識する必要がある。もう、この歴史を繰り返してはならない。
 人類が宇宙に出ることによって、手に入れられるのは、純粋にその能力を広げることができることなのである。
 新しい環境で、人の能力は刺激を受けて、今まで眠っていた能力が拡大する。たとえば、人同士が、より理解できるようになるということだ。俗にいわれるテレパシーとも異なる分かり方ができるのだ。なぜできるか? 簡単なことだ。人が住む環境が地球以上に巨大になったために、人が種として共存する同一意識を持つためには、人の共同認識の能力が拡大しなければ、一つの種として共生することが出来ないからにすぎない。これまで、地球に住む我々の大脳皮質の能力は、五十パーセントも使っていなかったといわれる。残りの能力は、宇宙に進出したときのために、神が我々人間に与えて下さったものなのだ。地球を故郷と思うあまり、地球を離れずに暮らすことが最良と思う人々は、地球に魂を引かれた者である。人の能力の拡大の可能性を否定して、人の間に戦闘状況を生み出すことによって、人類を生き続けさせようとするのがジャミトフの狙いである。
 しかし、それでは、過去から言われていたように、戦争が文明を発展させたという古い規範から、人は一歩も出ることは出来ない。
 違う! 人は、違うのだ。宇宙に出て、心を開き、まだ目覚めていない人の能力を高めれば、人は、戦争なくして、永遠に発展し、増殖し続けることができる。宇宙は、無限である。この無限という意味を考えていただきたい。
 どのような叡智をも呑み込むだけの果てしなさを持ったもの、という意味である。その果てしなさに対して、永遠に叡智を放出できるのもまた人類でしかない。その叡智と気力、 そして、精神を、なぜ人は、他人にぶつけることだけで満足して死んでゆけるのか?
 それが、人に与えられた使命ではない。神は、宇宙駆ける者として人を創造されたのである。
 ティターンズは、地球の重力に魂を引かれた人々で、地球の論理だけで革命を進めようとしているのだ。しかし、それは改革ではない。
 地球に住む人と宇宙に住む人という階級だけを作り、その緊張感の中で、特定の人々だけが、利益を得る社会構造を作るだけである。
 それでは、中世である。人に成長するなと言うに等しい。
 人は、長い間、この地球という揺り籠の中で戯れてきた。しかし、時は、すでに人類を地球から巣立たせているのだ。この期に及んで、なぜ、人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ? 地球を自然の揺り籠の中に戻し、人類は、宇宙で自立しなければ、地球は干涸らびて水の星ではなくなる日は近いのである! しかし、今ならば、まだ地球はまだ美しく、残す価値がある。ならば、自分の欲望を満たすためだけに、地球に寄生虫のようにへばりついて、地球を汚すことは、何人にも許されない。
 ティターンズは、このような時でさえも、戦闘を仕掛けてくるのだ。この暴虐な行為は、かつての地球連邦軍から膨れあがった組織が、逆らう者は全て悪と称して、掃討しようという意志を持っている証明である。これこそ悪であり、人類を衰退させてゆくと言い切れる。テレビをご覧になっている方々は、お分かりのはずだ! これがティターンズのやり方なのだ! そして、冷静に事態をご覧になっていただきたい。ティターンズは、この議会に自分たちの味方がいるにも拘わらず、私一人の口を封じるために地球連邦*の象徴である議事堂まで破壊しようとしているのです!

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

7楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
ブライアン・エイノー演説

 地球連邦軍星艦隊、X分遣艦隊の全艦艇将兵諸君に告ぐ。私はブライアン・エイノーである。これより本艦隊は連邦軍総司令部からの命令を変更し、現在、ニューディサイズと名乗る教導団将兵達と合流する。今回の事件に於いて、小官は、“義”はニューディサイズに有りと見た。彼らの主張する通り、地球圏は飽くまで地球の物であり、地球こそがその中心なのである。先の紛争の混乱に乗じて台頭してきた“宇宙人”にそそのかされ、“宇宙人”言いなりとなった政権の、いや、実体は、“宇宙人”どもの傀儡政権が下した命令に地球連邦軍は従うことはない、と小官は判断する。また、“地球人”である誇りが有るならば、決して従ってはならない。故にこれは地球連邦*、及び地球連邦軍への抗命ではない。地球連邦軍は地球の為に戦う軍隊なのである。あの「一年戦争」の想起せよ。正義は地球とコロニーのいずれに在ったのか?小官の決定に不服な者は十二時間以内に艦隊より退去せよ。真に地球人たる誇りを持つ者のみ、小官と共に行動せよ。諸君の英断を期待する。地球連邦万歳。以上。
------------------------------------------------------------------------------------------
クレイとパインフィールドの会話

パインフィールド
「防衛隊、つまり市民軍はこの輝点だ。各部隊は年齢、経験、以前の経歴ごとに編制されて色分けしている。例えば、この白いのは君たちの仲間が指揮しているが、幼年学校の生徒の部隊。こっちの赤いのは六十五歳以上の軍隊経験者の部隊だ。青いのは元ティターンズ、緑は軍隊経験者の青年部隊だ」
クレイ
「子供や老人まで動員しなければならないとは残念ですな」
パインフィールド
「エアーズ市民の総意なのだよ。この戦いは。我々、エアーズ市民は地球の為に尽くすことを父祖の代から教え込まれてきた。もし、ここで我々が負ければ、地球は地球人の物では無くなってしまう。それを全員が知っているのだ。それに、残念ながら職業軍人だけの戦争はは旧暦十七世紀に終わってしまったのだ。この兵力でどこまで持ちこたえられるかは分らん。しかし、我々がここで倒れても他の月面都市群がその志を継いでくれる筈だ。その為の捨石となる覚悟は老若男女を問わず持っている。それがエアーズの魂なのだ。我々が倒れる前に他の都市から援軍がくる可能性も有るしな……」
クレイ
「もしその思惑通りに行かねば、我々もお供しましょう。もとより閣下もそのお覚悟とお見受け致しました」
パインフィールド
「気持ちは嬉しいが、そうは行かんよ」
クレイ
「なぜでしょうか?」
パインフィールド
「この戦いはエアーズ市民の総意だが、先のコロニーレーザー攻防戦の時と言い、市民たちをここまで巻き込んでしまったのは私の責任だからね。確かに、滅びるのはエアーズ市の宿命なのかも知れん。宇宙に純粋な地球の領土が有るような物だからね。宇宙人と地球人の差別は決定的な物だ。我々にとっては地球そのものが宗教なのだ。我々はこの土地を、地球の支配を離れる事は出来ないのだ。宇宙民の言い方に変えれば、エアーズ市は旧世代の地球連邦*が行なった宇宙政策の墓標だ。その墓守は私でなければならんのだ。しかし、諸君は違う。諸君は今の連邦*の政策への疑問符なのだ。ここで滅びてはいかん。最後まで彼らに痛い思いをさせてやるのだ。我々がなぜ滅びたのかを彼らに伝えるのは諸君の仕事なのだ。ここで我々と共に月の土へ還える事は許さん。諸君が倒れるときは地球の上でなければならんのだ。
 そう。確かにエアーズ市が滅びるのは、今の時代にあっては宿命なのかも知れんだろう。宇宙に純粋な地球の領土があるようなものだからな。宇宙民と地球人の差別は決定的な物だ。それはニュータイプという概念で、人間同士が互いの考えていることを過不足無く理解し合えるようになったとしてもだ。正直言って君の月面都市連合構想が成功したとしても、数年もしないうちに、今度は宇宙民狩りの人々が我々と同じ様な悲劇を繰り返すことになるだろう。異なった思想を容認する事は出来ないからな。もちろん私も市民たちも、自分たちにこそ大儀が有ると信じているし、正しい物の考え方をしていると思っている。だが、宇宙民たちもまた、自分たちに大儀が有ると信じている。果たしてどちらが正しいのか、その審判を下すのは歴史だけだ」
クレイ
「分りました。しかし、我々はここで必ず大義を貫き通して見せます。市長、月面都市連合は絶対に成立します」
パインフィールド
「そうありたいものだな。もしもここが滅びた場合だが……」
----------------------------------------------------------------------------------------
クレイとパインフィールドの会話

オペレーター
「フォン・ブラウン市から地球連邦*への抗議声明を傍受しました!」
パインフィールド
「何っ? それは実力行使を伴う抗議か?」
オペレーター
「駄目です。他の都市と同じく経済制裁勧告です。抗議はしても、積極的に味方をする気は無いようです」
パインフィールド
「やはり駄目だったか……。クレイ大尉、ご苦労だった。君の構想を実現するほど月面人の、いや宇宙民の意識は高くない。自治だ独立だと言ってみても、政治的にも経済的にもやはり地球に依存しなければならないのだ。所詮は地球の顔色を覗う様なマネをする。まだ人間は地球無しでは生きられないのだよ。地球を制した者がやはり正義なのだ。私はこれを確認したかった。嬉しくも、悲しくもある。こんなことを理解するためにしては、払った犠牲は大きすぎるかも知れんがね……」
クレイ
「決して宇宙民の意識が地球人の人間より高いと言う訳ではありませんよ。元々、どうあがいたところで我々は人間なのですから。意識の高さを論じるなら、大地に足を付けて生活している人間の方が高いでしょう。なぜなら、ニュータイプとは、宇宙に憧れた地球人が宇宙に住むようになって出てきた概念だからです。所詮、その大元は地球人の意識に他ならないのです。ところがいざ宇宙に住むようになってみると、今度は宇宙に住んでいるという事だけでニュータイプになった様な気がして、それ以上のことはしなくなるのです。真に意識の変革を待ち望み、変わろうと努力しているのは重力下の人間の方なんですよ。その努力をしていないのは一部の政治家ぐらいなものです。ところが重力下の環境ではニュータイプは生まれないと宇宙民は言っています。重力井戸に魂を縛られて安穏に堕した人間はニュータイプにはなれない、と。それは地球の一部の人間であるにも拘わらずです。もちろん逆差別に他なりません。しかし、私は現在の宇宙民の方こそ。更にもう一段階上に上がることを放棄した連中なのだと考えます。我々は人類の変革を唱えだした連中に、再び考えることをさせる、その役割を担っているのです。だからこそ滅びなければならない。人類の踏み台として……」
パインフィールド
「君はそこまで考えていたのか……。確かに宇宙民は地球を単に人間の意識の物差として捉えているようだ。地球は古い、と。しかしこれは逆差別だよ。地球に対する羨望の裏返しだ。地球に生まれながらも長い間、地球を見ることが、帰ることが出来ない我々の父祖や君達の様な人間と違って、地球が羨ましいとストレートに言えない宇宙民たちのな。急激に革新する必要が必要がどこにあろう? 宇宙民は“変わる”と“変える”の違いが分っていないのだ。我々は“変える”のではなく、“変わる”ことを目指さねばならんのに。地球対宇宙、重力対無重力、限定と開放。何と幼稚な比較構造なのか! 宇宙民の意識の狭量さは、いずれ新たな反発を生むだろう。“変える”ことは短い時間で可能だが、“変わる”のには時間が必要なのだ。それに気が付いた時に連中がどんな対応をするのか、どんな人類の生活圏を築いて行くのかを私はあの世から嘲笑ってやろう。 今までこれだけの人間の生き血を吸ってきた、宇宙に生まれた連中をな!」
クレイ
「ふざけるんじゃない、と?  我々は未だ死んではいません。最後の最後まで戦い抜きますよ、連中に痛い思いをさせてやります」
パインフィールド
「その為には、この抱囲を脱出した方が良い。例の計画を実行し給え。我々は援助を惜しまない」

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

8楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
シャア・アズナブル演説

 このコロニー、スイートウォーターは、密閉型とオープン型を繋ぎ合わせて建造された極めて不安定なものである。それも、過去の宇宙戦争で生まれた難民のために、急遽、建造されたものだからだ。しかも、地球連邦*が難民に対して行った施策はここまでで、入れ物さえ作ればよしとして、彼らは地球に引きこもり、我々に地球を開放することはしなかったのである。
 私の父ジオン・ダイクンが、宇宙移民者すなわちスペースノイドの自治権を地球に要求したとき、父ジオンは、ザビ家に暗殺された。そして、そのザビ家一党は、ジオン公国を語り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。
 その結果は諸君らが知っているとおり、ザビ家の敗北に終わった。それはいい。しかし、その結果、地球連邦*は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、ティターンズのような反連邦*運動を生み、ザビ家の残党を語るハマーンの跳梁ともなった。
 これが難民を生んだ歴史である。ここにいたって私は、今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである。
 それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。これによって、地球圏の戦争の源である地球に居続ける人々を粛正する。
 諸君! 自らの道を開くため、難民のための政治を手に入れるために、あと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい。
 そして私は、父ジオンの許に召されるであろう。
---------------------------------------------------------------------------------------------
シャア・アズナブル演説

 このコロニー、スウィート・ウォーターは、過去の宇宙戦争の被害を受けた難民を収容するために、急遽、建造されたものである。
 宇宙移民者、つまり、スペースノイドの自治権を地球に要求した時、父、ジオンは、ザビ家に暗殺された! そして、ザビ家一統がジオン軍を騙り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。その結果は、諸君等が知る通り、ザビ家の敗北に終わった。
 しかし、その結果、地球連邦*は増長し、連邦軍の内部は腐敗した。それが、ティターンズのような、反連邦*運動を生み、ザビ家の残党をかたるハマーンの跳梁ともなった。これが、宇宙難民を生んだ歴史である。ここに至って、わたしは、戦争の歴史を繰り返さないために、地球圏の元凶である地球に居続ける人々を粛正する! これが、アクシズ落とし作戦の目的である!
 諸君! 自らの道を拓くため、あと一息、諸君等の力を、私に貸していただきたいっ!

180

主题

389

存在感

225

活跃日
喵~离线 ごめん
 7 

SOS团四星级★★★★

9楼
发表于 2009/05/15 | 编辑
ネオジオン・ヌーベルエゥーゴ共同軍声明文

9月3日
AM09時00分において、我々ヌーベルエゥーゴ・ネオジオン共同軍は、シッガルド発電基地を完全占拠した。
これより40時間以内に電力供給の再開がなければ、月面各都市に深刻な被害を与えることになるだろう。
旧世紀の憲法をもって金科玉条の聖典とし、宇宙開拓者の血税をすすり、私腹を肥やし、強大な軍備をもって人民をダモクレスの剣下に置く地球連邦に、我々は当然の権利として謀略をもって臨む。
ここに我らは要求する。

一つ、全ての政治思想犯の釈放。
一つ、不当拘留及び軟禁されている旧ジオン系の技術者の釈放。
そして……アクシズ及びネオジオン艦艇の返還である。

1時間以内に全メディアを通じて回答、そして、20時間以内に履行されなければ、我々は必要なオプションを全て使用する。
履行後は即時に電力の供給再開と撤退を約束する。
我々は殺人者にあらず。
繰り返す、我々は核燃料を含むシッガルド基地の全てを掌握している。
----------------------------------------------------------------------------------------------
ベルム・ハウエル演説

 我が声を聞く全ての良識ある者に告げる。我ら、ネオジオンは人民のための正義を遂行する!
 過去において、地球連邦は世界の平和と繁栄のために設立された。だが、今あるのは、理想を食い物にしたムシケラ共の巣だ!! 連邦の一強皆弱主義が、何を産んだか考えるがいい。
 搾取!
 汚職!
 絶望だ!
 望むものを奪い望まぬものを押しつける。これが連邦の真の姿だ!!
 我らは戦う。そして、血を流す事になるだろう!! だが、これは連邦の劣悪な支配がそうさせたのだ!!
 全ての民よ、これから何が起こるかを目撃するがいい。そして、正義を解する者は立つのだ。今こそ、連邦の愚劣な支配を切り崩す最大の時である!!

关于我们|无图版|SOSG WIKI

Copyright © 2006-2024 SosG.Net
Total 0.015544(s) query 8, Gzip enabled,  沪ICP备07006640号-3